5番街57丁目のクラウン・ビルディングをホテル&レジデンスへ改装

アマン・リゾートのオーナーとして知られるロシアの富豪ウラジスラフ・ドローニン氏が、自身の保有するマンハッタン5番街の象徴的なビル『Crown Building』をアマン・リゾートの運営するホテルとレジデンスへ改装するプロジェクトに着手。

5番街57丁目の角地に鎮座するランドマークタワー『Crown Building』(クラウン・ビルディング)はアマン・リゾートの運営する83戸のホテル客室と、20戸のラグジュアリーレジデンスを備えるビルへと改装される。

ブルームバーグによると、ホテル客室は750平方フィート(約21坪)以上とされている。レジデンスには屋内外プール付5フロアの14,000平方フィート (約393坪)のペントハウスが含まれ、ペントハウスの価格は1億ドル超になるとも予想されている。

他の19戸のレジデンスは1ベッドルーム(1,149平方フィート/約32坪)で590万ドル~、3ベッドルーム(4,384平方フィート/約123坪)で2,660万ドル、4ベッドルーム(6,287平方フィート/約176坪)で5,830万ドルを上回る価格になると見られている。

上記の価格設定の場合、坪単価あたり約2000万円~4000万円の水準になるが、ニューヨークの最近の高価格レジデンスは坪あたり5000万円近い金額で取引されている例もあり、クラウン・ビルディングのアマン・レジデンスにおいては20戸という希少性、優れた視認性、立地、ステータス性から、それ以上の坪単価になり得るとも予想する声も聞かれる。
ドローニン氏は2014年にアマン・リゾート事業の経営権を取得し、2015年にクラウン・ビルディングを取得しており、今回満を持しての発表となった。

クラウン・ビルディングはNY5番街のセントラルパーク南側にトランプタワーと向かい合う形で鎮座しており、ニューヨークのラグジュアリーレジデンスや不動産業界での新たな注目の話題となるとも見られている。

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トランプ・タワー(左)とクラウン・ビルディング(右)

【ラグジュアリー / ブランデッド・レジデンスの事業化のポイント】

ラグジュアリーレジデンスはそのライフスタイル的側面やブランド価値が強く反映された商品であり、従来の分譲住宅とは一線を画します。ゆえに価格設定や設計のみならず、そのマーケティングやブランディングも大きく異なります。

最適な戦略設計により大きな事業利益が見込める一方、最大のリスクは従来型の分譲住宅的な販売マーケティングを当てはめてしまうことによる、機会プレミアム(価格)の損失、ブランド価値の毀損、売れ残りとなる事です。

しかしながら、国内でのラグジュアリーレジデンスの事業化において、各プレーヤーともにラグジュアリーレジデンスにおけるブランディングとマーケティングのノウハウと経験が大きく不足しております。

弊社(アスタリスク)では、海外のラグジュアリーレジデンスの開発やファンディング、マーケティングにおける豊富な経験をもとに国内での事業化に向けて注力するとともに、事業者向けに海外事例のご紹介や事業戦略の助言も行なっています。

月刊プロパティマネジメント誌 2017年2月号 4月号の3回連載にてラグジュアリーレジデンスの開発事例をご紹介しております。ぜひご参照ください。

【アスタリスクの取り組みについて(ラグジュアリーホスピタリティおよびIR)】

アスタリスクでは以下の関連3分野において独自の先進的な取り組みを行っています。

1. ラグジュアリー不動産開発・投資・コンサルティング

ラグジュアリーホテル・レジデンス開発・投資ファンドの組成を含め、国内外の投資家および関連プレーヤーとの連携を進めています。ラグジュアリーレジデンスやIR開発は国内ではノウハウが不足しており、国内プレーヤーがなかなか具体的な開発モデルの企画に踏み込めないという実情がございます。弊社では国内・海外のラグジュアリーレジデンスの開発者へのコンサルティングや資金調達をはじめとしたグローバル市場で培ったノウハウやビジネスモデル、ネットワークを日本の環境に合わせ活用し、開発・投資機会を創造します。

2. ラグジュアリーサービスとテクノロジー

ラグジュアリーホスピタリティとIR(統合型リゾート)において、最高水準の日本の衣食住から芸術、文化、娯楽、教育、技術、医療、美容、交通、金融といったサービスをシームレスに提供することは核心的な付加価値の根本要素となります。しかしながら、日本では長らくグローバル富裕層向けに開発のされていなかった分野です。弊社ではグローバル富裕層からのニーズに応えるため独自のベンチャーサービス、GOYOHを、今冬に国内のインバウンド富裕層向けラグジュアリーリゾートにてプロジェクト第一弾としてローンチ予定です。

GOYOHは日本の誇る最高級のサービスを統合して、ラグジュアリー居住・宿泊施設やIR(統合型リゾート)へ訪れるグローバル富裕層の要求に応えます。一部の大都市だけでなく地方都市やリゾートの魅力も十二分にグローバル富裕層に訴求することにより、地方経済の再創生や地域振興にも大きな貢献をもたらすことも目指しています。現在、弊社ではグローバルなIR会社、ラグジュアリーリゾート、投資家、デベロッパーとの連携やプロジェクトを進めております。参画にご興味、ご関心がございます企業様は弊社までご連絡いただければと存じます。


3. 伝統・地域産業のグローバル向けインキュベーション

日本国内の高品質の製品やサービスを持ちながらも、グローバル富裕層向けに商品設計がなされていない産業が数多く存在します。弊社では上記の取り組みを通じ、グローバル富裕層向けの事業モデルを付加し、かつ投資を行うことにより伝統・地域産業のインキュベートを行います。